ねこと余白

lofi音楽は集中に効く?歌詞・無音・作業の種類からBGMを選ぶ

集中の環境約3分公開

執筆・運営:Muscle Industry

BGM選びを、無音を基準に試す、歌詞なしを小さな音で試す、気が散るなら無音へ戻す、という分岐で示す図。lofiの成績改善を保証する図ではありません。
Souza・Barbosa(2023)の比較研究を踏まえた選び方の例。音量を小さくする手順は実践の提案であり、この図の手順全体を検証した研究ではありません。
出典:記事末の参考文献 · 確認日 2026-09-05 · 図解:Muscle Industry

雨のような音、柔らかなビート、落ち着いた旋律。lofiを流すと、勉強に向かう時間が好きになる人もいるでしょう。ただ、「好きな音楽」と「テストでよい成績を出せる音楽」は、分けて確かめたいものです。

lofiを直接比べた研究がある

2023年の大学生の研究は、無音、歌詞なしのlofi、歌詞ありの音楽で、記憶・読解・算術の課題を比較しました。歌詞あり条件は複数の課題で無音より低い成績でした。一方、用いられたインストlofiには、無音を上回る成績改善は示されませんでした。研究1

楽曲や参加者、課題は限定されています。この結果を「lofiなら誰でも集中できる」とも、「音楽を聴く意味はない」とも読めません。好みや作業への入りやすさと、正答数などの結果を分けて見る必要があります。

歌詞が気になる作業では無音も候補に

2012年の注意課題の研究でも、歌詞ありの音楽による悪影響が報告されています。ただし、対象年齢が狭い短時間の課題で、lofiを調べた研究ではありません。研究2

文章を読む、語句を覚える、説明を書くときに、歌の言葉を追ってしまうなら、まず無音で試す方法があります。歌詞なしに変えることも候補ですが、それだけで無音より有利になるとは限りません。

心地よさと成果を二列で見る

自分で試すときは、ノートに「過ごしやすさ」と「できた内容」を分けて残します。たとえば、気分は落ち着いたが、本文を何度も読み直した。無音では少し寂しいが、要点を説明しやすかった。どちらも選択に役立つ情報です。

一回の印象は、内容の難しさやその日の疲れにも左右されます。BGMを変えるたびに難しい章と易しい章を比べてしまわないよう、似た課題を使うと考えやすくなります。個人の比較は、厳密な科学実験とは区別してください。

BGMを試すときの小さな手順

まず無音で一つの課題に取り組みます。次に別の機会に、歌詞なしの曲を邪魔にならない音量で試します。途中で音や曲を選び続けることになったら、一度止めて作業へ戻ります。

音量の最適値を、この研究から一律の数値で決めることはできません。周囲の音、聴こえ方、課題に合わせて、無理に音楽を使わない選択も残しておきましょう。図の手順は、選びやすくするための実践例です。

ねこと余白では、音を一つずつ選べる

ねこと余白には、オリジナルのlofi BGMを2曲用意しています。BGM、少女の声、終了音はそれぞれオン・オフと音量を選べ、最初はすべてオフです。字幕だけで進めることもできます。

アプリの音源が集中力や記憶力を改善するかを検証した研究はありません。音を楽しむ選択と、無音で使う選択の両方を用意しています。サイトの試聴音の設定ガイドで雰囲気と操作を確かめられます。

作業が変わったら、音も選び直す

単純な整理と初めて読む論文では、求める作業が違います。さっき心地よかった設定を、一日中固定する必要はありません。音を止めたときの方が内容を追いやすければ、その作業では無音を選べばよいのです。

暗記の時間なら、何を流すかに加え、思い出す練習を入れるかも検討してください。音環境は、学習の中身を置き換えるものではありません。

参考文献・資料

参照確認日:2026-09-05。対象・条件・限界を添えて紹介しています。

  1. 原著論文Souza & Barbosa (2023). Should We Turn off the Music? Music with Lyrics Interferes with Cognitive Tasks.

    大学生の記憶・読解・算術課題で無音、インストlofi、歌詞ありを比較。特定の楽曲による短時間の課題で、lofi全般や本アプリの音源の検証ではありません。

  2. 原著論文Shih et al. (2012). Background music: Effects on attention performance.

    20〜24歳の102人の注意課題。歌詞の影響を検討。公開抄録で確認できる範囲を参照し、lofiの研究としては扱っていません。